

志摩アトリエ

アトリエ・エレマン・プレザンは
伊勢志摩国立公園の風光明媚な
英虞湾のほとりからはじまりました。
来客者は口々に「ここ桃源郷ね」といいます。
東京世田谷のアトリエから人里離れたこの地に24年前に
勇気をもってアトリエを移しました。
子どもたちを育てるにあたって、
この静けさと、広い空、土、水、光があれば、
心が自然に育つとおもいました。
猪も狸も来ます・・・。
このアトリエへ「芸術」「医学」「教育」「福祉」「宗教」
それぞれの道の専門の方が国内外からいらっしゃいます。
アトリエのギャラリーを見学し、その方々から各々に
共通の本質を教えて頂きました。
それは「希望を生み出す幸せな生活と芸術」のことでした。
最初の直感は・拓けるかもしれない。
当時、20数年前には何が拓けるかわかりませんでしたが
現在では、汚れのないダウン症の人たちの作品の中に
「平和」に繋がる道があると確信するようになりました。
次の世代の若者達が彼らの作品から
「幸せの空気」を感じ取っているもの確かなようです。
多摩美術大学芸術人類学研究所が09年に主催したアトリエ作品
「希望の原理」展では
「ここから未来の平和学の構築へと広がっていくことになります」と記しています。
芸術の役割とはなにか?
画家の父がよく話してくれました。
芸術は想像力から生まれ、そこから生きる「希望」「平和」に繋がる・・・。
そこに芸術があると。
東京・経堂アトリエでは40名、三重アトリエでは10名の
ダウン症の人たちが制作しています。
若い世代はダウン症の人たちを中心にした平和な村「ダウンズタウン」を計画中です。
若者たちの考えで平和で穏やかな「ダウンズ・タウン」の環境が
できていくと思います。若者たちを支援協力したいと考えます。
私世代の方々、ご一緒に若者たちの目指す希望にご協力をお願い致します。
この地球に希望の湧きだす幸せな環境ができることを願っています。
アトリエ・エレマン・プレザン志摩
佐藤肇・敬子