第6回
今は、ただ、ただ感謝しかありません

――中原さん、これから先どうされるんですか?――
どうしましょうか(笑)。
次回展の予定はまだありません。
アーツ&ケア展の第2回展をどう組み立てるか、
という美術館としての課題がありますが、
開催はしばらく先になりそうです。
佐久間さんと何度かお話しているのです。
これで終わりではないですよねって。
全く未定ですけれど、
今後もアトリエと何かご一緒できたら
とても嬉しいですね。
さきほどもお話しましたが(第4回:学芸員冥利につきる)、
アトリエのスタッフの方々を含め、
何人もの方に加わっていただいた会場での制作が、
実に感銘深いものでした。
作品もそうだったのですが、ステージ上から放たれている
美しい波動が目にみえるようだったのです。
このような濃密な時間を
仕事として何度も味わえている幸せな学芸員が
どれだけいるだろうか、としみじみ感じました。
僕の非力なコントロールをはるかに越えたところで、
様々なことが最良の方向へ進んでいたのでした。
至福の時を過ごさせていただきました。
今は、ただただ感謝の気持ちしかありません。

『楽園としての芸術』展
会期:2014年7月26日(土) ~ 10月8日(水)
会場:東京都美術館(上野) ギャラリーA・B・C
主催:東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)
後援:朝日新聞社
協力:レモン画翠、ターナー色彩株式会社
展覧会に関すること:東京都美術館 事業係 TEL:03-3823-6921
取材・広報に関すること:東京都美術館 広報担当 TEL:03-3823-6921