第2回

人間がどういう存在なのかを知る

ひとつのきっかけ

ダウン症の人たちの世界というものを

僕らアトリエ・エレマン・プレザンは

絵画の世界から見てきたわけですけれども、

それは造形とか、色彩感覚とか

そういうジャンルにおいては能力を発揮すると言う事は、

まず言えると思います。

 

絵画作品を専門家や他のジャンルの方、

それに一般の人たちに見て貰っても、

高く評価されるものを創る力があると言えます。

ただ障害を持つ人たちの場合、こういう能力に注目すると、

語られ方がどうしても紋切り型になってしまう。

例えば自閉症、特にサヴァン症候群の人たちの場合は

ものすごい記憶力を持っていて、よく注目されます。

ぱっと、楊枝を落とすと瞬間的に見ただけで何本かわかる、

というような特殊能力を持っていたりします。

障害をもっている人の異常能力として位置付けられたりはしているんですけど、  

そういう捉え方で良いのか、僕には疑問があります。

もっともっと本質的な何かを

見ていかなければいけないと思うわけです。    

 

ひとつの物事の捉え方、形というものがあるので

僕らは、いわゆる健常といわれる人たちが知覚する

いわゆるあたり前の世界を、これだけが全てだと思っているわけですけど

ある意味でいうと、今の時代に適応する為に生きているのです。

だから、絶対に見落としているものと、

異常に力を発揮することや能力を発揮するような事とが

はっきり別れると思うんですよね。

では、何をもって障害とするのか、というのは結構難しい。

ひとつの能力が必要とされていればそれは

障害にならないわけで、むしろ、才能という事になるんですけど

生活に支障を来すことになると、

これは障害という風に言われるわけです。

 

楊枝をばっと落とした時に見極められるという能力は結局、

サヴァンの人たちから見れば、

彼らが現実社会の中で生きづらい要因となるわけですよね。

だからこういう障害を持っている人たちが

こんなにも特殊能力を持って生きていて優れていて、

それでいいんだという話ではなくて、

それによって、その人たちがどういう世界に生きているのかとか、

なにを見ているのかということが

実は、僕たちにとってすごく関係あることなんじゃないかな、

と思っています。

           

だから、人間というのがどういう存在なのかを考えていく時、

これからするダウン症の人たちの話は僕たちの話だとも思っています。

ダウン症の人たちというのは

ひとつのきっかけになるだろうということです。

 

 

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