第8回

客席からの素朴な疑問  

「ダウン症という障害の中で、差はあるんですか?」

それはあります。差は大きいと思います。

言語に関してもすごく個人差があります。

すごくできる人とできない人がいます。

これらまで、世の中は平等とか権利をどう獲得するか

ということを主張してきました。

だけど、違っていいじゃないか、と思っています。

一緒にすることで、お互いが無理があることになると思うんです。

 

自閉症とダウン症という人達にしても、

ものの捉え方は全く違います。

しかし、僕らの健常という基準に

みんなを合わせようとしているんです。

いかに、そこで権利、立場が平等になったところで

それは、彼らにとって自分のアイデンティティを

そのまま活かされるような

領域ではない平等というのはありえないのに。

だから、自閉症の人は自閉症らしく、

ダウン症の人はダウン症らしく生きられるために

まず、差別ではなくて区別をちゃんとして

そこからを知る必要があるのではないかと思います。

 

平等を獲得する為にしている努力が

彼らのアイデンティティを

使えなくしているという事がとても多いです。

それぞれの立場を守ろうとしている人たちの努力が

お涙頂戴の方法をとることによって、

逆に彼らはもっと特殊な世話をしなければいけない人たちなんだ

という認識にしてしまったり

それによって、

自然な興味を持って近づく人が少なくなっている風潮が

あるんじゃないかと思います。

でも、ただ単に、

こんな面白い世界があるみたいだ、という

自然な興味が必要なんじゃないかと思っています。

守ろうとか、いいことしようということよりも。

 

 

最初の「面白い」とか「楽しい」が

「もっと関わってみたい」に繋がったり

「本当はこの人達は深いぞ」とか「凄いぞ」

という部分にも気がついたり

そういう時間が持続出来たら

やがては調和の文化を分かち合う、

ということになって行くかもしれない。

僕たちの生きている世界だけが全てなのではなくて

まだ知らない、気づかない何かが、実は身近にある、と

知る事は僕たちをもっと豊かにしてくれると思います。

ダウン症の人たちに代表される調和の文化というものが

確かに存在している、ということを

これまで見てきて、僕たちは確信しています。

その文化が今の社会に広がって行った時に

個人個人がもっとやさしく、

もっとあたたかくなれるのではないでしょうか。

こんなに豊かで平和で楽しい世界があるということを

知るきっかけをちょっとでも増やして行きたいです。

みなさんも是非、仲間になって頂いて、

一緒にこの文化を生きて行きましょう。

 

お聴き頂いて有り難う御座いました。

 

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